インシリコデータ株式会社関連ブログ;Blog of the In Silico Data Ltd..

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 In this blog, I discuss and write various themes which I cannot edit on the
homepage of the In Silico Data. This blog also partly include a little personal themes.

2021/12/15

タンパク結晶化を実用レベルにした技術の開発者である安達宏昭先生と話すチャンスを得ました:

 「第24回インターフェックスジャパン」にて、株式会社創晶の社長である安達宏昭先生と話すチャンスにめぐまれました。安達先生は創晶の基本技術であるレーザー光を用いたタンパクの結晶化技術を開発されております。この技術により、従来は極めて困難であったタンパクの結晶化を実用レベルのものとし、タンパクの構造決定に大きな役割を果たしてきました。X線結晶構造解析によるタンパクの構造決定には結晶化したタンパクが必須であったため、創晶の技術は極めて重要なものでした。

 創晶のタンパク結晶化技術は液状のタンパクにレーザー光を当てることであります。タンパクの結晶化は暗い場所で長期間静置することが常識であった私たちの頭の中では仰天動地の技術でした。即ち、レーザーを照射すればタンパクは変成して、結晶化どころか壊れてしまうのが常識です。しかし安達先生は、フェムト秒レベルでレーザーを照射することで、タンパクに刺激を与えて結晶化の切っ掛けを生じさせ、実用的レベルでの結晶化を実現されました。

 異分野の技術を導入することで、常識を覆して素晴らしい実績を残されたという点で、研究のブレークスルーには異分野の技術の融合がしばしば素晴らしい結果をもたらすということの大きな事例になります。

 現在はタンパク結晶構造の決定には「クライオ電顕」が用いられます。これにより、タンパクは結晶化することなく構造決定を実施できることが可能となりました。この成果により、2017 年にノーベル化学賞が3人の先生に授与されました。

 この事実を考えると、タンパクの結晶構造解析の主流はX線解析であることを考えれば、タンパクの結晶化を実用レベルにした創晶の技術もノーベル賞レベルかなーと考えます。なお、電顕では電子線をタンパクに照射することが必要ですが、単純に電子線を照射するとレーザー同様にタンパクが変成してしまいます。こちらは、結晶化せずにタンパクを水溶液の極低温・凍結状態で測定することでタンパク変成を解決して、構造決定に導いています。




2021/12/07

Merry Christmas and Happy Holidays

 メリークリスマス!!

 コロナ下で大変な一年となりました。今年は、学会、セミナーや会議もWEBで行うことが中心となり、新たな生活様式が始まり、徐々に常態化しつつあります。

 日本では、徐々にコロナが収まりつつあり、これに伴いオンサイトでの実施やWEBと併用するハイブリッド形式の学会も主催されるようになりました。オミクロン株の問題もあり、来年度はどうなるか予断は許さない状況ですが、今年も無事クリスマスを迎えることが出来ました。これも皆様のご支援のおかげと考えます。改めて御礼申し上げます。





2021/12/06

「オミクロン株は風邪ウイルスの遺伝物質取得の可能性=米研究」 との記事が出ていました:

  先のブログでオミクロン株の変異数は極めて脅威であり、従来の変異とかけ離れた事象であることを述べました。さらにこのオミクロン株には、遺伝子組み換えが起こっている可能性が示されました。

 本日の記事で、オミクロン株は風邪ウイルスの遺伝子の部分的な取り込みにも成功している可能性が報告されました。

 この取り込みにより、「風邪」のように感染性が高まるかもしれないが、一方で軽症者が増える可能性が出てきました。今後、オミクロン株が重症者を増やすか減らすかは詳細な臨床結果が出ないと分かりませんが、今回の報告は正に「ウイズコロナ」と呼ばれる生活が出来る可能性が出てきたことを示します。もし重症化しにくく軽症で済むということであれば、一刻も早くオミクロン株がデルタ株に置き換わることを願うばかりです。さらに、インフルエンザ関連の医薬品適用も考えられるようになり、治療や予防の選択肢も広がるでしょう。

 遺伝子の変異ということはなかなか発生しないのですが、異なる生物種の遺伝子の一部分の組み換えや消失、導入等は良く発生するし、人間はこの遺伝子組み換え技術を既に獲得しています。一般生活でも、様々な特性を持った遺伝子組み換え野菜が多数市場に出てきていることは既存の事実です。もちろん安全性等で様々な問題点はありますが・・。



 

2021/11/30

最近の状況から見て、SARS-CoV-2にはわからないことが多くなってきました

 昨今のSARS-CoV-2の様々な状況を見ると、私にとって分からないことが多くなっている。

なぜ日本の新規感染者数が急激に減少したのか?

 大きな疑問の一つは、日本での新規感染者数が想像以上の速さで減少したことだ。ワクチンの接種率が進んだためと、ワクチンの接種率と一緒に議論されるが、接種率の高い欧米や韓国等では新規感染者数が急速に拡大、上昇している。なぜ日本だけが?となる。日本に近い状況となっているのがインドである。一時は一日の感染者数が世界で最も高くなったのに、今は急速に減少しているという。インドのワクチン接種率はさほど高くはないのに・・。


オミクロン株の変異個所は20~30と言われる

 変異個所は通常1か所か、多くても2から3か所である。この常識からするとオミクロン株の変異個所が20~30か所というのは正に脅威である。このレベルの変異が続くようになれば、今回の戦いは永遠に続くようになるかもしれない。一回で総ての変異が起こったというよりは、変異を起こしやすい人がリレーのように変異株を引き継いで、最終的に数拾か所の変異となったと考えるのが自然だろう。このような人々の集団がいて、加えて感染しやすい環境があったのかもしれない。

 変異がスパイクタンパク部分だけでなく、その他の部分も大きく変化していれば単に感染力の問題ではなく、重症化率の問題にも影響が及ぶ。治療薬のメカニズムにもよるが、その効果にも大きな影響を及ぼし、治療自体の見直しや、ワクチンおよび医薬品の改良や再設計も迫られるかもしれない。



 

2021/11/18

CBI学会2021年大会での「計算毒性学」関連講演は盛況のうちに無事完了いたしました。

 CBI学会2021年大会での「計算毒性学」研究会主催および企画いたしました研究講演会は多くの方々の参加をいただきまして、盛況のうちに完了いたしました。ご講演いただきました諸先生方および熱心に討論いただきました多くの聴講者には改めまして御礼申し上げます。

 先のブログにもアップ致しましたが、「計算毒性学研究会」関連発表と致しましてフォーカストセッションを総計3セッション、また「計算毒性学研究会」に新たに設立されました「化学データサイエンスおよび人工知能の討論・勉強会」の立ち上げ会や、その関連チュートリアルとして1チュートリアルを企画いたしました。これらのフォーカストセッション(FS-03FS-07FS-08)およびチュートリアル(TS-02)には、予想を超える多くの方々の参加をいただきまして、計算毒性学やその基本的な研究手法であるデータサイエンス人工知能に対します皆様の期待の高さを強く感じました。



2021/09/16

安全性評価関連講演会(CBI学会2021年大会)関連情報

 CBI学会2021年大会が10月26日(火)~28日(木)にオンライン開催されます。

 CBI学会2021年大会のフォーカストセッションにて化合物の毒性(安全性)に関する研究発表が開催されますので、お知らせいたします。本フォーカストセッションはCBI学会に設立された「計算毒性学研究会」が主体、協賛して実施されます。

 講演は基本的にコンピュータを用いての毒性評価研究に関する発表となります。今後、毒性研究分野でもコンピュータを用いた研究が急速に拡大することは確実です。特にデータサイエンスや人工知能の急速な展開/発展は毒性研究分野にも大きな影響を与えております。最新の「計算毒性学」関連研究に興味を持たれる方々は、現在最先端を行く研究の講演を聴くことが可能です。是非参加されて討論ください。

詳細は以下をご参照ください。
FS-03: フォーカストセッション 2021 年 10 月 26 日 (火)15:00-16:30 
「 創薬の加速化を目指したインシリコ予測 ~若手研究者が拓く新時代~ 」
Accelerating drug discovery through in silico prediction

FS-07:  フォーカストセッション 2021 年 10 月 27 日 (水)15:00-16:30 
「創薬における WET 研究者と計算毒性学とのコラボレーション、 および最新の安全性評価研究と ICH M7 のチャレンジプログラム」
  Collaboration between WET researchers and computational toxicology in drug discovery, and the latest safety assessment research and ICH M7 challenge program 


*関連講演情報
 上記CBI学会2021年大会では、計算毒性学関連講演会として、現在急速に展開されている化学データサイエンスおよび人工知能に関するフォーカストセッションとチュートリアル(教育)が開催されます。化学関連研究にデータサイエンスや人工知能の適用を考えている研究者の方々は奮って参加ください。

FS-08:日時: フォーカストセッション 2021 年 10 月 28 日 13:00-14:30 
 「化学データサイエンスおよび人工知能討論、勉強会」立ち上げ会: 計算毒性学研究会主催
 "Chemical Data Science and Artificial Intelligence Discussion, Work Shop" Kick-off Meeting : Organized by the Computational Toxicology Study Group 

TS-02: チュートリアル 2021 年 10 月 25 日 13:00-17:00 
「半日で知る、化学分野のデータサイエンスおよび人工知能概要」: 
 「FS-08:化学データサイエンスおよび人工知能討論、勉強会」立ち上げ会協賛
 A Half-day Overview of Data Science and Artificial Intelligence in the Field of Chemistry: "FS-08: Chemical Data Science and Artificial Intelligence Discussion, Work Shop" Kick-off Meeting Sponsorship





2021/09/09

イベルメクチンを真のコロナ治療薬、抗ウイルス薬に導く:創薬の極み・・

 イベルメクチンがコロナに効果ありと期待されている。イベルメクチンのコロナ治療効果については、様々な意見があり、様々な立場から考察がなされており、様々な情報が飛び回っている。治療効果ありと無しで、今はやりのファクトを示せ合戦に明け暮れ、インターネット上で自分に都合の良い情報や文献をググって相手を責めているという無意味な戦いとなっている。

 現在のイベルメクチンの適用手段は、創薬研究的に言えば、既存薬物を異なる薬理活性に適用しようとする「ドラグリポジショニング」である。

 イベルメクチンが少しでもコロナに効果があると分かれば、これは創薬研究的に言うと、新規薬物のデザイン関連研究課程で最も大事な「リード化合物のシード」が発見されたことに等しい。この「リードシード」化合物の発見が創薬で最も大事で、その後の創薬の大きな流れを決定することが多い。この事実から考えると、イベルメクチンは創薬の第一歩をクリアしていることとなる。何とも素晴らしいことである。

 続く段階としてはイベルメクチンの構造式をモディファイして、より治療効果の高い治療薬、あるいは抗ウイルス薬に導く段階に移る。この過程では、より高い治療効果や抗ウイルス効果を及ぼす化学構造的な要因、副作用を軽減する要因等を詳しく調べ、新たなCOVID-19治療薬、予防薬、あるいはSARS-CoV-2の抗ウイルス薬に導くことを目指す。これらの過程は私が実施している化学データサイエンスおよび人工知能の技術を適用することで実施される。

 イベルメクチンの今後の展開が楽しみであるが、今回はコンピュータというよりは私の「勘ピュータ」が騒いでいる・・・ (´-ω-`)。




2021/08/24

イベルメクチンによるコロナ感染対策:非常時に平常時の議論しても意味ないなー

  WEBを見ると、イベルメクチンの有効性や承認の可能性等いろいろ議論されている。これらの議論は平常時に議論されるべき内容であり、原理/原則論に支配された固定的な議論である。平常時ならば、時間をかけて十分に議論すべき内容である。

 しかし、コロナでの現在の状況は非常事態と言えるもので、自宅療養者が数万人、さらに自宅療養下に万が一病態が悪化したとしても入院困難か不可能な医療崩壊状態に陥っている。このような非常時下で平常時の理論やルールをもとに様々な議論をしても何も進まないし、意味もない。コロナという敵が周辺をうろつき、負傷者や死人が多数出ている状況下で、小田原評定をしてケンケンガクガクしているのとおなじである。

 m-RNAワクチンの緊急使用許可を出したFDAは、その理由として”今は緊急時であり、ワクチン投与の効果は副作用による弊害を上回る”として緊急許可を出した。先日(2021年8月23日)、FDAはファイザー製ワクチンを正式承認したが、既に何億人もの人がワクチン投与を行った後である。もし、当時許可を出さずに平常時の理論で正式な承認を待ち、現在に至るまで何もしなかったら、現在はどのようになっているか考えると背筋が凍る。

 振り返って日本の現状はどうだろうか。小池知事自らが現在の状況は非常時であると言っている。政治家は口だけで、平民の立場になって考えてはいない。昨日もパラリンピックの歓迎会で小池知事も参加した40人のパーテイが開催されたという。これは慣行であるとの話。正に平時での慣行であり、非常時での慣行は全く異なったものである。小池知事自身が自己矛盾している。

 政治が頼りにならない今こそ、平常時から非常時の対応に切り替え、自分の身は自分の力で守る。この自衛で家族や知人、他人へのコロナ拡散やクラスターを防ぐ。この一手として私はイベルメクチンの投与を考える。

 イベルメクチンは錠剤で経口投与できるので、気軽に投与し、患者は重症化予防と初期治療に、私と家内は感染予防と重症化を防ぐ目的で服薬する。この気軽さが経口投与の良いところである。さらにイベルメクチンは製品化されているので、副作用の問題はクリアされている。

 感染者と看護する人の重症化予防手段としては、経口投与副作用無しの二大特徴はまさに自宅療養下で、殆ど入院が絶望的な非常時下でのコロナ感染初期や予防に使う時には、理想の薬物である。

 ちなみに私はコンピュータによる創薬研究を数十年続けてきたが、同時に薬剤師でもある。


2021/08/20

残暑お見舞い申し上げます

 残暑お見舞い申し上げます。

https://youtu.be/dmEn8Y4_c44

家内が作成したムービーです。

家内の家庭菜園を撮影したものです。

緑が中心となりますが、少しでも涼んだ気分になれば素晴らしいと思います。

コロナが急速に感染拡大しております。お体に留意されてお過ごしください。




2021/08/09

イベルメクチン購入しました:自宅療養時の安心/安全のために

  昨今のコロナ感染状況を見てみると、コロナ感染は他人事でなくいつ感染しても不思議ではない状態になっていると考える。私たち夫婦はワクチン二度接種を終えて安心していたが、同居息子や一人で川崎で生活している息子を考えると、いつ感染するかと心配になる。

 政府は自宅療養が基本ということだが、入院困難な現状では、万が一症状が悪化した時は極めて心配である。症状が悪化したら、熱で息苦しく、体が動かなくなり、トイレも食事も何もかもできなくなる。病気になっても世話人がいて一人になる心配のない政治家は、症状が悪化した時の大変さがわからない。だから、酸素吸入器を付けて自宅療養可能と言うのだろうが、理解できないし、机上の空論に近く、その場合わせのつじつま合わせにしかすぎないと考えざるを得ない。

 そこで、窮余の自衛策としてイベルメクチンを購入した。万が一感染者が身内に出たら、イベルメクチンを多めに投与させ、感染初期に血中濃度を最高にして、それを維持する。自宅療養では看護する人も感染の可能性がある。コロナへの無防備の状態では看護自体も十分できないので、感染を防ぐことが必要である。看護する人は、この場合私と家内でワクチン接種も二回行っているが、更なる感染予防として通常量のイベルメクチンを投与する。これで、ウイルスの感染を心配することなく看護が可能である。

 イベルメクチンは錠剤で経口投与できるので、気軽に投与し、患者は重症化予防と初期治療に、私と家内は感染予防と重症化を防ぐ目的で服薬する。この気軽さが経口投与の良いところである。さらにイベルメクチンは製品化されているので、副作用の問題はクリアされている。

 感染者と看護する人の重症化予防手段としては、経口投与副作用無しの二大特徴はまさに自宅療養下で、殆ど入院が絶望的な状況でのコロナ感染初期や予防に使う時には、理想の薬物である。

 ちなみに私はコンピュータによる創薬研究を数十年続けてきたが、同時に薬剤師でもある。

  参考:イベルメクチン コロナ阻害メカニズム

              イベルメクチンを用いたコロナ予防



2021/07/16

*ワクチン接種が完了しました。

  6月28日(月)に二回目のワクチン接種を完了しました。

 接種完了から三週間目も過ぎようとしているので、これで精神的に落ち着きました。

 ただ、二回目接種時の副作用は一回目より強く来るということだったので、解熱薬を用意して準備していましたが、平熱で済んでしまいました。そこで、本当に抗体が出来ているのかなーと逆に心配になります。副作用が出て安心し、副作用が無いと心配になるという、従来の投薬パターンと真逆なことが起きているということはなんか不思議な感じがします。一応、周辺の人に聞いてみると、副作用が出た人と出なかった人がいました。

 インド型変異ウイルス(デルタ株)はかなり感染力が強いということで、副作用が無かった私としては三回目のブースター接種が必要かなー??と感じる今日この頃です。

 いずれにしても、二回接種完了後の三週間目で、ほーーーっと安心しています。





2021/05/29

昨日、誕生日(湯田)とインシリコデータの創立記念日を迎えました。

 湯田は、昨日(5月28日)誕生日を迎えることが出来ました。昨年は、第一回目の緊急事態宣言あけでパタパタしていました。今年こそはと思っていましたが、昨年よりもきつい緊急事態宣言(千葉は「まん延防止等重点措置」です)真っただ中での誕生日となりました。ただ、昨年はコロナが良く分かっていないこともあり恐怖感があり緊張していました。しかし今年は悪い意味での慣れがあり、昨年の緊急事態宣言時ほどの緊張感はありません。幸いにもワクチン接種予約が出来ましたので、6月中には二回目の接種も終わり、安心して生活できるようになります。

 株式会社インシリコデータの創立は私の誕生日と同じ日となっております。従いまして、インシリコデータも昨日、無事に創立記念日を迎えました。おかげさまで私の体調も良く、会社もデジタル化の推進、データサイエンスや人工知能の発展、そして展開という時代の波に乗り順調に発展しております。

 今後、抗体に強いウイルスや変異型の強力なウイルスが出てこず、新たな抗ウイルス薬が開発され、政策も間違わなければ、ウイルス関連のパンデミックは徐々に静まるものと思います。

 政府のDX推進や社会的なSDGs推進の流れ、さらにはインシリコデータが昔から実施してきた化合物を中心とした化学データサイエンスおよび化学人工知能も大きく発展すると考えます。

 私(湯田)及び株式会社インシリコデータともに頑張ってまいりますので、今後とも皆様のご支援よろしくお願いいたします。





2021/05/16

ワクチン接種の予約が取れました:ホッとしました

 以前、新型コロナワクチン接種券が届いておりました。しかし、接種予約が取れるか否かが当時は不明で、先行して始まっていた東京都内のワクチン予約関連のニュースを見ると一部混乱しているようなので心配しておりました。

 私が住む習志野市でも5月10日に予約受付が始まりました。WEBからの申し込みを行い、家内と私の二名分を、近くのクリニックでの接種予約を取ることが出来ました。予約開始から20分程度で初回接種分の予約が満杯となったそうです。取り合えず、安心いたしました。

 習志野市の予約システムは、実際に使用した私の感じでは良くできていると思いました。システムの説明や、資料等も充実しており、使いやすいという感じでした。しかし、周辺に住んでいる方々の話では、よくあるように電話での予約等は困難を極め、多くの方々が予約できなかったようです。

 WEBやLINEの使えないお年寄りに対して、インターネット等を使える若い人たちのお年寄り方々への互助制度(ボランティア等)があるとよいのではと感じました。


*追伸:自衛隊の大規模接種予約システムの登録不備が報告されたので、習志野のシステムを試してみました。習志野のシステムは接種券番号と入力内容をチェックする機能があり、無作為の番号を用いた登録は出来ませんでした。両システムのルック&フィールは同じなので、自衛隊の大規模接種予約システムも同じ機能がついていたと考えます。自衛隊の個人情報扱いのポリシーでチェック機能を付けなかったとしていますが、のちの混乱を考えると、チェック機能はつけた方がよかったのではと考えます。また、自衛隊と都の間での接種券番号情報の連携上での問題もあった可能性があります。都は区によって接種券番号が発行されていなかったりと、ばらばらの所も多かったようですので・・・。



2021/02/21

株式会社インシリコデータは設立11周年を迎えます:今後ともよろしくご支援お願いいたします

◆ 株式会社インシリコデータは2021年5月28日に設立11周年を迎えます。

 昨年、設立10周年を迎えましたが、COVID-19下の最初の緊急事態宣言が発出されまして、大きな社会的環境の変化もあり、特に活動らしきことはできませんでした。現在もCOVID-19下での生活は変わりありませんが、ワクチンの開発/投与、ウィズコロナ生活のありかた等徐々に変化/改善が出てきました。

 今年は昨年の分も含めまして活動させていただきますので、今後ともよろしくご支援お願いいたします。


株式会社インシリコデータのマークとして新しいものを追加いたします 

 創設11周年を迎えまして、株式会社インシリコデータは現在用いている会社のロゴタイプに加えまして新たなロゴマークを用いてまいります。以下に、現在用いております会社のロゴタイプと今後用いますロゴマークを併記いたします。今後は両方のロゴをケースバイケースで使い分けてまいります。

 現在用いておりますロゴタイプ同様、新しいロゴマークもよろしくお願いいたします。


 ◆ 現在使用しているロゴタイプ:


 ◆ 新たに追加いたしますロゴマーク:




 



2021/01/27

単なるデータベースからコンテンツ(データ)の世界へ

 第三世代:コンテンツ(情報)の世代 ⇒ ただ保存しているだけのデータでは単なるコンピュータの肥やしでしかない。今後はデータ量と内容(コンテンツ)が問題となるであろう。

 コンテンツはデータであるが単なるデータではない。データは単なる情報を入れている器のようなものであるが、コンテンツは器の中に存在するものとなる。データの利用法や展開手法に工夫を加えることでデータが内包するコンテンツを明白な形として取り出し、様々な機能を発出できることになる。これが、単なるデータでなくコンテンツの所以である。

◆単なるデータベース(辞書)からコンテンツ(情報)の世界へ

 データも集積されればデータベース化するということは、従来のコンピュータ技術の常識であった。この場合のデータベースは言い換えれば電子辞書ということである。データ量が多くなれば辞書から辞典、そして大辞典と変化してゆくが、単なるデータの記録書にしか過ぎない。

 データをまとめたデジタル辞書は単なる情報の保存や確認に利用されるもので、内在する情報を用いた活用までは出来ていない。つまり、辞書はターゲット項目を探すもので、データ間に内在するターゲット情報を探し出すものではない。

◆コンテンツ(情報)の探索と活用

 現在、ハードウエアの機能向上およびデータ解析手法の進歩が急速に進んでいる。この結果従来では考えられない量のデータの扱いが可能となり、従来の数字や文字データに加えて音声や画像データが大量に保存され、その記録密度も急速に向上している。大量のデータを表現して「ビッグデータ」と呼ぶが、現在は確実にビッグデータの時代へと突入しており、このビッグデータを処理するデータ解析手法もきわめて多数展開されている。

◆今後の展開は? (ビッグデータ、データサイエンス、人工知能)

 今後は大量のデータを扱うビッグデータ対応のデータベースが中心となり、データベース自体の関連技術も大きく変化するし、既に変化している。また、データ自体も保存にメモリ領域が取られて保存が難しかった画像や音声データも記録密度高くかつ大量に保存される。ひと昔は難しかった画像情報を直接用いた画像検索も主従開発され、実用化されてきた。

 この大量データを扱う手法としてデータサイエンスや人工知能も急速に拡大している。サンプルデータ数が急速に拡大すると同時に、データサイエンスや人工知能も大量データを扱って実行できる手法の開発も進み、こちらはCPUの高速化が大きな貢献をしている。

 現在、GAFAを中心に大量のデータが蓄えられ、これらのデータを用いて様々な要求に答えるデータ解析や人工知能の応用が展開されている。

 一見、データさえあれば何でもできるように見えてくるが、実際にデータサイエンスや人工知能を実施しようとすると、いくつかの問題点が見えてくる。データサイエンスや人工知能をせいどや信頼性高く実施するためには量だけの問題ではなく、もう一つ重要な問題点の解決が必要となる。次回はこの点について言及します。

 次回のテーマ: 

 ◆ビッグデータ、データサイエンス、人工知能を正しく展開し、適用するには?

以上




2021/01/12

デジタル世界:今後を支配するのは何か、何の時代か?

  GAFAとして表現される巨大IT会社はこのデータ蓄積量と内容の活用、データの集積手法等に卓越した企業であり、そのデータ活用を武器として成長してきた。データ量が少ない時はさほどの力を持たなかったが、データ量が急増し、活用技術が強化され、広く展開/適用されるに伴い、世界を支配する力を持つようになっている。

 昔は、ハード的にもソフトウエア的にも大量データを扱うことが困難であった。しかし、ハードとソフトの機能向上により、サンプルデータの急増や活用技術の高度化を可能とした。その結果、サンプルデータそのものが大きな力を持つようになってきた。

 このように、現在から今後はデータが力であるという世界が実現する。まさに、第三世代で大きな力の源泉となるのはデータであるといえる。

第一世代:ハードウエアの機能向上 ⇒ 第二世代:様々なソフトウエアの展開と機能向上

 今後の第三世代はどのようなものとなるのだろうか。

◆第三世代:コンテンツ(データ)の時代

 コンピュータの第三世代はコンテンツ(データ)の世代と考える。コンテンツの量が膨大なものとなると、想像できないことが出来るようになるし、その影響力は極めて大きい。

 従来はデータを集めても単なるデータベースということで、単なる「デジタル辞書」程度に考えていたものがデータの活用次第で想像もつかない力を持つことになる。これが、今後のコンピュータ上での第三世代としての展開となるし、GAFA等の会社はこれを実現している。

 また、ハードウエアの急激な発展に伴い従来はデータとして保存することが困難な情報(画像や音声データ等)も蓄えられ、その画像密度も向上し、データ量も膨大なものとなっている。監視カメラの情報が捜査に重要なものとなっていることは明確である。 

 日本も、コンピュータを考える場合は、第三世代(データの時代)にあることを意識し、コンテンツの充実を図ることが重要と考える。

 次は、「◆単なるデータベースからコンテンツ(データ)の世界へ」というタイトルで考えてみたい。



2021/01/06

デジタル時代は大きく変化してきました。ハードウエアからソフトウエアへ・・、今後は・・❓

 コンピュータが開発されてきてから、コンピュータに関する展開や進歩は時代の経過とともに主役が交代してきました。

 第一世代:ハードウエアの機能向上、第二世代:ソフトウエアの開発と展開、第三世代:??

 第一世代:コンピュータが開発された当初は主としてハードウエア関連での展開が主でした。当初はCPUの速さをいかに早くするかが大きな問題で、真空管からトランジスタそしてICからMPUの開発と、メモリー密度の急速な向上が実現されてきた。また、コンピュータ同士を結合して高速計算を実現する並列化、等々の様々な技術が展開されてきた。

 第二世代:「コンピュータ、ソフトが無ければただの箱と言われるように、コンピュータの能力を発揮するためにはソフトウエアの進歩も極めて重要である。OSによるコンピュータの制御と仕事の実施、ソフトによるタイムシェアリングの実現、多数のコンピュータの並列化、ネットワークの世界展開でのインターネットへの拡大。ハードを手元に持たないクラウド等の技術も急速に展開されている。

 第三世代:「データ・コンテンツが無ければコンピュータやソフトは意味が無いとなるようになるでしょう。現在は様々な分野で個々のプログラムが構築、強化、最適化されている。第二世代の頂点期ともいえる状態である。この流れは当分続くだろうが、この結果として現在はデータの種類や蓄積量が膨大となっている。このデータの集積に対し、データ処理技術として当初は「データマイニング」、そして現在はさらにデータ量が拡大した表現である「ビッグデータ」として表現されている。

 では、第三世代は何が最も重要で、支配力の源泉となるのだろうか? 考えてみよう。

 GAFAとして表現される巨大IT会社はこのデータ蓄積量と内容の活用、データの集積手法等に卓越した企業であり、そのデータ活用を武器として成長してきた。データ量が少ない時はさほどの力を持たなかったが、データ量が拡大し、活用技術が強化され、広く展開されるに伴い、世界を支配する力を持つようになっている。

 昔は、ハード的にもソフトウエア的にも大量データを扱うことが困難であったのが、ハードとソフトの機能向上により、サンプルデータそのものが大きな力を持つようになってきた。

 このように、今後は「データが力である」という世界が実現する。まさに、第三世代で大きな力の源泉となるのは「データ」であるといえる。

 続いて、「デジタル世界:今後を支配するのは何か、何の時代か?」をテーマとして論じてみたい。



2021/01/01

国際学会参加発表時に訪問した場所の旅行ムービー(YouTubeにアップ)です: 一息ついてください

 *2018年:EUROTOX2018、Brussels

 最初にオランダに行き観光し、その後鉄道でブリュッセルに行き、学会参加と発表を行いました。鉄道で数時間で国境を越えて着くと、オランダとベルギーとで食事を含めた文化や景色等が大きく異なることにびっくりしました。

1.2018年8、9月 オランダ/ベルギー旅行(1)Amsterdam - YouTube

2.2018年8、9月 オランダ/ベルギー旅行(2)Brussel - YouTube 


2019年:EUROTOX2019、Helsinki

 学会はフィンランドのヘルシンキで実施されましたが、最初にスエーデンに行き、ストックホルムでフェリーに乗船し、フィンランドのヘルシンキに行き、学会参加とポスター発表しました。その後、空路ノルウエーのオスロに行き、ベルゲン目指しながらフィヨルド観光を行いました。フィヨルドは絶景でした。

1.2019年9月北欧旅行 Sweden - YouTube 

2.2019年9月 北欧旅行 Norway(2) Hardanger fjord - YouTube 

動画はMasako-yutaの力作です。気に入ったらチャンネル登録お願いいたします。