インシリコデータ株式会社関連ブログ;Blog of the In Silico Data Ltd..

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2016/06/24

[訃報] 秋草直之富士通顧問が逝去されました:謹んでご冥福をお祈りいたします

 秋草直之富士通顧問が急性心不全のため、6月18日に逝去されたとの報道があり、富士通のWEBにも正式に掲載されました。77歳の若さでの逝去ということで、非常に驚きました。報道や広報によると、お別れの会が7月29日の12時ー13時、帝国ホテルの「孔雀の間」で開催されるそうです。

 ここに謹んで、お悔やみ申し上げます


 私が富士通に入社した時、秋草顧問は私が所属する第二システム統轄部の統轄部長になっておられました。先のブログにも書きましたように、 秋草顧問は「部下を信頼して任せる」というタイプの方です。優れた方々のサポートがあれば、周囲は動きやすい環境になるでしょう。私はそのように感じました。

 先のブログに、「稟議は、留学先で使っていたADAPTシステムを富士通の汎用コンピュータ上に移植するという内容でした。一通り聴き終えた後、余計なことはいわずに「大丈夫か」との一言。「大丈夫です」と答えたら、そのままOKとなりました。」と書きましたが、その時観ていただいた稟議書の表紙のコピーを以下に示します。


 文字が汚くて申し訳ありません。当時(昭和61年:1986年)は、ワープロではなく手書きでした。この表紙中、上部にある計画元の押印欄の統轄部長印が「第二システム統轄 部長 秋草」となっています。なお、この隣の部長欄の印は「第三製造工業システム 部長 黒川」となっています。この印は、秋草社長の後を継いで社長になられた黒川博昭社長の印です。当時は部長になられたばかりでした。この稟議書には二代続いて富士通の社長となられた秋草社長および黒川社長の印が押されています。

 私の仕事はコンピュータと化学、創薬、安全性を結びつける、当時の日本では殆ど実施されていない研究分野でした。富士通は、そのような分野にも積極的にアプローチしようとするチャレンジ精神に溢れていました。

 改めまして秋草相談役のご冥福をお祈りいたします。






2016/06/09

室屋義秀選手、エアレース優勝おめでとうございます

 今年もエアレース千葉に行ってきました。

 エアレース千葉のWEBのトップページを飾る写真のように、日本の室屋義秀選手が念願であった初優勝を致しました。
 昨年の千葉大会では、日本で開催された最初のエアレースであり、日本を代表するという事でかなりのプレッシャーがあったためか、積極的に攻めた結果、オーバーG(10G以上)となり、記録的にはトップレベルでしたが、レースは失格となりました。今回のレースは、昨年のリベンジであり、それを優勝という最高の花で飾った事になりました。


 昨年は、海浜幕張のベイタウンにある友人のマンションのベランダからレースの観戦を行ないまして、この様子を本ブログにて報告いたしました。マンションから観ると、レース会場全体が見渡せて、全体の状況や、レースの流れを俯瞰して観ることが出来たので、エアレースを最初に経験するには非常に良い環境であり、経験となりました。また、飲食しながら気楽に観戦できたので、楽しい時間を過ごすことが出来ました。

 昨年は、レース会場全体を俯瞰できる絶好の場所で、全体の雰囲気を知る上ではこれ以上の場所はなかったのですが、会場から少し離れているので、レースの臨場感に乏しい感じがありました。この観点より今年は、会場となった海浜公園で観戦しました。
 場所はBゾーンで、飛行機が侵入してくるスタート地点で、また飛行機が折り返してくる時に急激なUターンをする地点であり、最後のゴールにもなり、急上昇して離脱してゆく地点でもあります。 とにかく、飛行機を近くで観れるということ、そして爆音を体全体で感じたいという希望もあり、今年は会場からの直接観戦に参加しました。


 上の写真でもわかりますように、海岸の砂の上にそのまま座り込んで観戦します。しかし、実際に飛行機が飛んでくるとみな総立ちとなって飛行機が飛んでゆく様子を見ます。上記写真でもわかりますように、画面右の海の上にパイロンが浮かんでいる様子がわかります。また、会場のすぐ脇には大型のスクリーンが設置されており、レースの説明や実況中継等が大型のスピーカーで放送されています(次の写真)。


  この実況中継により、次に飛んでくる選手の名前がわかるので、応援のポイントがわかるようになります。室谷選手が次に飛ぶという事がわかると、飛行機が見えてくる前から室屋コールが起こっていました。 またこの実況中継ですが、時速やGの程度、競合パイロットとの飛行比較情報等も流れるので、飛行状態についての細かな情報が良くわかりますので、飛行観戦する方にとって極めて貴重でした。これが無いと、単に飛行機が凄い爆音を出しながら、近くを飛行しているという迫力だけで満足する事になります。まー、これだけでもすごいのですが・・・・。

 エアレースそのものは、スタートからレース終了までの時間を競うもので、大体1分4秒から6秒を競います。従って、レースが始まってから、レース終了まであっという間に時間が過ぎるのですが、その間に飛行機はレース会場を二回往復します。レースはあっという間に終了しますが、飛行機が近くを爆音を上げて急速に飛んでゆき、急旋回したりする様子は迫力抜群でした。

 レースも多くの選手が飛んでゆく過程で、中には急にコースから外れたりしてゆくケースもあるのですが、大画面スクリーンによる実況中継で、なぜ離脱したのか等がよくわかります。
 実際に、室屋義秀選手の記録がトップの状態で、この記録に挑戦する有力選手が飛んでいる時は、室屋コールと同時に、実況中継で、レース中に室屋選手がリードしたり、遅れている状態が放送されるたびに一喜一憂していました。最終的にその有力選手が負け、室屋選手優勝と放送されると、しばらく歓声が幕張海浜公園に響きわたっていました。

 

室屋義秀選手、優勝おめでとう。 素晴らしい思い出をありがとう。


 来年も参加して、応援します。