コンピュータが開発されてきてから、コンピュータに関する展開や進歩は時代の経過とともに主役が交代してきました。
第一世代:ハードウエアの機能向上、第二世代:ソフトウエアの開発と展開、第三世代:??
第一世代:コンピュータが開発された当初は主としてハードウエア関連での展開が主でした。当初はCPUの速さをいかに早くするかが大きな問題で、真空管からトランジスタそしてICからMPUの開発と、メモリー密度の急速な向上が実現されてきた。また、コンピュータ同士を結合して高速計算を実現する並列化、等々の様々な技術が展開されてきた。
第二世代:「コンピュータ、ソフトが無ければただの箱」と言われるように、コンピュータの能力を発揮するためにはソフトウエアの進歩も極めて重要である。OSによるコンピュータの制御と仕事の実施、ソフトによるタイムシェアリングの実現、多数のコンピュータの並列化、ネットワークの世界展開でのインターネットへの拡大。ハードを手元に持たないクラウド等の技術も急速に展開されている。
第三世代:「データ・コンテンツが無ければコンピュータやソフトは意味が無い」となるようになるでしょう。現在は様々な分野で個々のプログラムが構築、強化、最適化されている。第二世代の頂点期ともいえる状態である。この流れは当分続くだろうが、この結果として現在はデータの種類や蓄積量が膨大となっている。このデータの集積に対し、データ処理技術として当初は「データマイニング」、そして現在はさらにデータ量が拡大した表現である「ビッグデータ」として表現されている。
では、第三世代は何が最も重要で、支配力の源泉となるのだろうか? 考えてみよう。
GAFAとして表現される巨大IT会社はこのデータ蓄積量と内容の活用、データの集積手法等に卓越した企業であり、そのデータ活用を武器として成長してきた。データ量が少ない時はさほどの力を持たなかったが、データ量が拡大し、活用技術が強化され、広く展開されるに伴い、世界を支配する力を持つようになっている。
昔は、ハード的にもソフトウエア的にも大量データを扱うことが困難であったのが、ハードとソフトの機能向上により、サンプルデータそのものが大きな力を持つようになってきた。
このように、今後は「データが力である」という世界が実現する。まさに、第三世代で大きな力の源泉となるのは「データ」であるといえる。
続いて、「デジタル世界:今後を支配するのは何か、何の時代か?」をテーマとして論じてみたい。
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