ICOH 2012 Congress 参加報告(カンクン):Report of a participation in ICOH 2012 Congress : Cancun, Mexico
ICOH 2012 Congress が開催されたカンクンはとても印象的な場所でした。カンクンについて私の感想を簡単に書いてみます。
*ホテルとビーチ*
一応ICOH 2012 Congress に参加する前にカンクンについて調べてはいましたが、やはり本物は素晴らしいの一言に尽きます。海岸線で海に面したリゾート地は多くあるかと思いますが(私はあまりリゾート地を知りませんが・・)、大きく違うなーと思ったのは、通常は海岸線(ビーチ)に沿って道路があり、その内陸部にホテルや居住空間があるのですが、カンクンは逆です。地形的な事情もあるのでしょうが、道路が内陸(内海)に沿ってあり、ホテルが道路とビーチの間にあります。従って、ビーチは殆どがプライベートビーチのようになっています。この結果だと思うのですが、ハワイのようにビーチに人がうようよしているという事はありませんし、ホテルから直接ビーチに行くことが出来ます。
ビーチとホテルの間には大きなスペース(中庭)があり、ここにはプールがいくつもありました。このホテルの中庭は昼も見ていて楽しいのですが、夜もきれいにライトアップされ、特にプールの青色がとてもきれいで別世界にいるような感じです。夜間は日差しがなく、また適度な気温で寒くもなく、風もありとてもさわやかです。ただ、ハワイと比べて若干湿度が高いなーと感じましたが、気になる程ではありません。ベランダに出てこの夜景を楽しみつつ、波の打ち寄せる音を聞きながら飲料水を飲み、講演の練習をするのがとても快適な時間でした。
ホテルの中庭の昼間の様子
ホテルの中庭の夜間の様子
ホテルはICOH 2012 Congress の会場であるカンクンセンターの隣にあり、本当に便利でした。また、ホテルロビーは6階建ての吹き抜けで、天井はきれいなステンドグラスで飾られており、昼間はこのステンドグラスからの光がロビーの床の大理石に反射して豪奢な感じを醸し出していました。
ホテルロビー天井のステンドグラス
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* ビーチ *
海岸はコーラルビーチの名の通り、真っ白な砂浜で、かなり細かでモッチリした感じの粒子でした。この砂が海岸線(カリブ海)に沿ってあるせいか、海の色の青さが空の色にも負けない透明度の高いライトブルー(カリビアンブルーというそうです)でした。空が天上にも地上にもあり、一見すると連続しているような錯覚を覚える印象的な青さでした。ビーチ自体は色の白さのみならず、人があまりいないことと、常に整備されているせいか、海岸線特有のゴミもなく、また漂流物等もないきれいなビーチでした。不思議に、日本の海岸線で感じられる潮風の香りをあまり感じませんでした。
私は千葉の幕張近辺に住んでいますが、海から風が吹くときは潮風の匂いがします。
ホテルの前の白いビーチ
白いビーチからホテルの方を見た写真
ビーチの白い砂と波打ち際
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* ICOH 2012 Congress会場と会の催しもの *
ICOH 2012 Congress が開催されたカンクンセンター(Cancun Convention & Exhibition Center)は四階建てのかなり大きな建物で、ホテルゾーンの中心に位置し、極めて便利な所にあります。この建物全体を使ってICOH 2012 Congress が開催されていました。
ホテルのアプローチから見たカンクンセンター
ポスターも毎日100テーマ程が順次発表されており、講演が無い時間帯は人々が熱心に討論を行っておりました。
ICOHポスター会場
一般公演もセッション単位で並行して行われ、カンクンセンター全体を使って数多くの討論が同時進行で行われていました。
ICOHの講演プログラムリストの掲示板
ICOH 2012 Congress が開催された最初の全体講演は最上階の大会議室で開催されました。大型スクリーン5台を使っての講演で、写真は前回ICOHが開催された南アフリカ(2009年)のマンデラ大統領による大会へのメッセージが会場に流されていた時の写真です。
PLENARY SESSIONでのマンデラ大統領によるICOHへのメッセージのアナウンス
ICOH 2012 Congress 開催の中日の夜にはCULTURAL NIGHTがあり、マヤ文明、特にユカタン半島での伝統的な宗教儀式での踊り等が披露されました。衣装や踊りもすごいのですが、音楽も強烈で強く印象に残りました。その後、カンクンセンターのベランダ的なところで、カンクンの夜景を楽しみながらビュッフェ形式の簡単な立食パーテイがありました。日差しがないだけ夜の方がすごしやすいので、快適でした。
CULTURAL NIGHTでのマヤの伝統的な宗教踊り
木曜の夜にはGALA DINNERが開催されました。 この時、写真で見るとわかるように参加する外人の多くの方々は男性女性ともに少しフォーマルな正装をして参加していました。TPOがしっかりしているのだなーと感じました。
GALA DINNER会場へのアプローチ
GALA DINNERでは正式なDINNER(メイン料理は魚料理でした)が提供され、大変おいしく食べました。フロア前の舞台にはバンドと歌手の方が音楽を演奏し、雰囲気を盛り上げていました。しばらくして会場の中央ではダンスが始まりました。最初は男女のペアで少し正式な形で、少数の人が踊り始めましたが、徐々に曲目もディスコ調のラフな感じの曲になってくると、多くの人が参加し始め、一緒に自己流のダンスをするようになりました。私も雰囲気につられ、いつのまにか家内と一緒に自己流のダンスを踊っていました。写真がありますが、この中には著名な方々が楽しそうに踊ってられます。私が参加する他の国際学会でも、このようなダンスが必ず行われます。日本人的な感覚ですと偉い先生方はダンスなどしないという感じですが、著名な先生方が年齢に関係なく率先して楽しそうに踊られる姿を見るのは本当に素晴らしく感じます。ヨーロッパ系の人々の文化の基本が、このようなダンスにあることを改めて感じさせられました。
GALA DINNERでのダンスの様子
次回は、ユカタン半島のマヤ文明のチチェン・イッツアに行った時の感想報告をします。
文責:株式会社 インシリコデータ 湯田 浩太郎
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