従来のノーベル賞は「自然界に存在する物質を対象とした研究」に限っていましたが、時代とともにノーベル賞受賞の流れは徐々に変化してきました。ノーベル賞は基本的に、「人類に大きな貢献をもたらした様々な研究」に与えられるものです。この観点で、ノーベル賞も研究のみならず、研究成果による人類への貢献が大きい事例への授与も始まりました。例えば日本の研究者では、「イベルメクチン」で受賞された北里大学の大村智博士は、世界で4億人の命を寄生虫から救った実績が認められてノーベル賞を授与しました。また、天野浩博士、赤崎勇博士、中村修二博士の三名は青色発光ダイオードの開発で受賞されました。これは、光を通じた持続可能なエネルギー利用に大きな貢献を及ぼしたという事実によるものです。
今回の人工知能関連研究の受賞ですが、人工知能研究は適用技術であり、且つ工学分野の研究なのでノーベル賞受賞の対象にはならないと考えていた私には、驚きと同時に素晴らしいことと感じました。今後のAI 関連技術の発展と展開が楽しみとなりました。
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