今年もノーベル医学・生理学賞を日本人が受賞したというニュースが報道されました。3年連続でのノーベル賞の受賞であり、これは日本の研究レベルの高さを世界にアピールするものと言えるでしょう。
大隅良典先生の研究は生命の仕組みである「オートファジー」にチャレンジし、見事にその仕組みを解明されたものです。改めて生命の仕組みの巧妙さを実感すると同時に、その巧妙な世界にメスを入れてメカニズムを明確にすることに成功した大隅先生の研究に凄さを感じます。
昨年は、大村智先生がノーベル賞を受賞されております。これは、大村先生が発見されたエバーメクチンを基本としてメルクの研究者によりイベルメクチンが開発され、アフリカで蔓延していたオンコセルカ症を防ぎ、アフリカに住む億単位の人々を救ったという実績からノーベル賞を受賞されております。
大村先生の研究は自然界の微生物から薬物を発見し、薬という製品にすることで多くの患者を救ったという実用/応用研究が大きく評価され、受賞されております。今年度はいわゆる基礎研究であり、生体のメカニズム(生命現象)にかかわる内容を明確にされたもので、この先導的研究が評価されたものです。この点で、今後はこの生体メカニズムの「オートファジー」に関連する病気等の関連研究が急速に進み、多くの患者を救うという道に突き進むものと期待されます。
大隅先生はバイオ関連の最先端のテーマでは競争が激しく、あえてその競争を回避して研究するべく、「オートファジー」にチャレンジされたと話されております。
確かに、80年代以降現在に至るまでバイオ関連の研究では、研究競争が激しく、一日/一分/一秒でも早く論文を出すことが使命であるという風潮があります。進歩の激しいバイオ分野では全世界の研究者が日々成果を出すべく競争に励んでいるのです。iPS細胞の山中先生はノーベル賞を受賞されましたが、まさに同様な研究を行なう世界の研究者や研究グループとの熾烈な競争に打ち勝って獲得された金字塔となるノーベル賞です。
今後とも、日本の多くの若手研究者の励みとなるような研究が、応用研究、基礎研究、そして熾烈な研究競争という3種類の典型的な形でノーベル賞に輝いたという事は本当に素晴らしいことと考えます。
時代は「コンピュータ時代」から、データが総てを支配する「情報時代」へと急速に変化しつつあります。研究業務自体も、このような時代の変化に対応することが求められます。来るべき「情報時代」におけるAI 革命での「自律型(知的、オートノマス)研究」との適合性を議論することは喫緊の課題となります。
本ブログでは、AI 革命の推進技術である「(大規模)生成AI」が研究業務に与える様々な影響や効果について討論してまいります。興味ある方は、フォローと積極的な討論参加お願いいたします。
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In this blog, I discuss and write various themes which I cannot edit on the homepage of the In Silico Data. This blog also partly include a little personal themes.
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