インシリコデータ株式会社関連ブログ;Blog of the In Silico Data Ltd..

 ようこそ(株)インシリコデータブログへ。このブログでは、主としてインシリコデータのホームページでは直接編集できない細かな内容をフォローいたします。本ブログ内容等に関する質問/要望/意見等はこちらのブログか、インシリコデータのコンタクトアドレス(contact@insilicodata.com)にいただければ幸いです。
 なお、一部で著者の私的な情報に関する掲示板としても本ブログを利用いたしますが、この点お許しください。
 In this blog, I discuss and write various themes which I cannot edit on the
homepage of the In Silico Data. This blog also partly include a little personal themes.

2021/11/30

最近の状況から見て、SARS-CoV-2にはわからないことが多くなってきました

 昨今のSARS-CoV-2の様々な状況を見ると、私にとって分からないことが多くなっている。

なぜ日本の新規感染者数が急激に減少したのか?

 大きな疑問の一つは、日本での新規感染者数が想像以上の速さで減少したことだ。ワクチンの接種率が進んだためと、ワクチンの接種率と一緒に議論されるが、接種率の高い欧米や韓国等では新規感染者数が急速に拡大、上昇している。なぜ日本だけが?となる。日本に近い状況となっているのがインドである。一時は一日の感染者数が世界で最も高くなったのに、今は急速に減少しているという。インドのワクチン接種率はさほど高くはないのに・・。


オミクロン株の変異個所は20~30と言われる

 変異個所は通常1か所か、多くても2から3か所である。この常識からするとオミクロン株の変異個所が20~30か所というのは正に脅威である。このレベルの変異が続くようになれば、今回の戦いは永遠に続くようになるかもしれない。一回で総ての変異が起こったというよりは、変異を起こしやすい人がリレーのように変異株を引き継いで、最終的に数拾か所の変異となったと考えるのが自然だろう。このような人々の集団がいて、加えて感染しやすい環境があったのかもしれない。

 変異がスパイクタンパク部分だけでなく、その他の部分も大きく変化していれば単に感染力の問題ではなく、重症化率の問題にも影響が及ぶ。治療薬のメカニズムにもよるが、その効果にも大きな影響を及ぼし、治療自体の見直しや、ワクチンおよび医薬品の改良や再設計も迫られるかもしれない。



 

2021/11/18

CBI学会2021年大会での「計算毒性学」関連講演は盛況のうちに無事完了いたしました。

 CBI学会2021年大会での「計算毒性学」研究会主催および企画いたしました研究講演会は多くの方々の参加をいただきまして、盛況のうちに完了いたしました。ご講演いただきました諸先生方および熱心に討論いただきました多くの聴講者には改めまして御礼申し上げます。

 先のブログにもアップ致しましたが、「計算毒性学研究会」関連発表と致しましてフォーカストセッションを総計3セッション、また「計算毒性学研究会」に新たに設立されました「化学データサイエンスおよび人工知能の討論・勉強会」の立ち上げ会や、その関連チュートリアルとして1チュートリアルを企画いたしました。これらのフォーカストセッション(FS-03FS-07FS-08)およびチュートリアル(TS-02)には、予想を超える多くの方々の参加をいただきまして、計算毒性学やその基本的な研究手法であるデータサイエンス人工知能に対します皆様の期待の高さを強く感じました。