以前より、IT、IoT、インターネット、クラウド等のハードウエア関連の発展が大きなテーマとして論じられてきました。これらの発展と同時にここ数年は、AIやデータサイエンスそしてビッグデータというソフトウエア上での展開が急速に広まりつつあります。しかも、これらの技術が様々な分野のベース技術として多種多様の分野で、且つ様々な形で大きな変革を起こしていることを実感するようになりました。
インシリコデータの湯田は1980年代よりデータサイエンス、特にケモメトリックスを基本とした創薬、安全性評価、化合物物性等に関する解析実績を積み重ねてまいりました。
◆創薬関連:
ケモメトリックスの創薬に関する展開で様々な手法を考案し、実際に実データを用いてデータ解析を行い、「リードリトリーバル」、「リード化合物再構築」、「インテグレーテッド概念」、「並列創薬」等の様々な手法を提案いたしました。その他、3D-QSARのアプローチとして「SARD」を提案し、システムを構築しております。さらに、人工知能(AI)システム(ルールベース型)とケモメトリックス手法を融合した「マルチカテゴリー創薬」を提案し実施いたしました。本手法は、現在の「ドラグリポジショニング」に該当いたします。さらに、新規化合物デザインをディスプレイを見ながらケモメトリックス手法を適用する「リアルタイムドラグデザイン」も実施しております。◆データサイエンス関連
データサイエンスの手法としては、KNN法を強化した「超級法」を開発しました。また、ビッグデータ時代の特徴である大量のサンプル数であっても、100%に近い分類率を達成し、重回帰手法では極めて高い相関係数や絶対係数を実現する「KY法」を開発しました。現在は「化学データサイエンス」を提唱し、創薬、毒性、物性等のデータ解析へのデータサイエンス適用を提案しております。
今後は最新の技術を展開しつつ、化学関連の様々な分野へのインシリコ技術の展開を目指して邁進いたします。よろしくご支援お願い致します。