後輩となる学生や若い研究者に、自分が行なってきたことを話してきました。
講演タイトルは、
「人工知能の歴史と化学分野への適用から創薬/毒性評価への適用」です。
大学の薬学部は外見上、生コンからベージュ色の外見となっていましたが、構造自体は私が学生のころと大きく変わっていませんでした。(写真1) 奥のビルの4階が私のいた薬品合成化学の研究室です。大学は仙台市の西側にある山の頂上付近に建てられているので、屋上に出て写真奥(東側)に行くと仙台市が一望できる絶景ポイントとなっています。
私が学生のころは、大学への交通手段としてバスしか交通手段が無かったのですが、現在は地下鉄で仙台駅から簡単に大学まで行くことが出来るようになっており、アクセスが桁違いに良くなっていました。
新しく出来た地下鉄駅の出口周辺や駅から薬学部への道には新しいビルが多数立ち並び、景観は一変していました。地下鉄東西線の青葉山駅から外に出た時は、自分の立っている場所を認識するまで少し時間がかかってしまいました。
講演の内容は本講演会を主催した東北大学薬学同窓会に、講演会報告としてアップされていますので、そちらを参考にしてください。
様々な研究分野の学生さんや若い研究者を対象として講演するのは久しぶりなので、本当に楽しい時間を過ごせることが出来ました。また、私の恩師でもある小笠原國朗先生も聴講されており、非常に緊張しました。
講演を聴いている殆どの学生や研究者の人々は、私がコンピュータの世界に入ったころと異なり、コンピュータアレルギーの無いスマホ世代の人々です。このような世代の異なる人々がどのような反応を示すかも興味あるところでした。
次の日は菩提寺の松音寺に墓参りに行ってきました。
当然ですが、寺は少しも変わらず私を迎えてくれました。大震災の時も外見は大きな被害も無かったのですが、墓の方は墓石がズレたり、倒れたりと大変でしたが、現在は完全復旧し、前にもましてきれいになっています。
時間を忘れた景観が故郷にあるという事は非常に暖かいものと安心感をもたらしてくれます。震災後、仙台市は関東や関西の資本が入って大きく変わっていますが、変化の無いものがあることは、大きな安心感を与えてくれると感じました。